2011年11月28日月曜日

大統領の祈り

南アルプス by nobuhiko.Y
 前に紹介したことがありますけれども、ちょっと昨日また手に入れたんです。アフリカのザンビアという国の大統領の証しです。その時このザンビアで働いている友達、宣教師としてそこで働いている弁護士からの手紙をもらいました。その手紙を読んだ時、ちょっとびっくりしました。
 本当かな、単なる夢なのではないか、そういう気持ちになったんですけれども、本当でした。すなわち1994年の4月27日で、ザンビアとセネガルの間に、セネガルに向かうサッカー・ナショナルチームの乗った飛行機が墜落して、代表選手18名が亡くなったのです。
 次の日、国としての葬儀が行なわれたのです。葬儀の時、ザンビアの大統領が話されたんです。けれども、彼はその話の前に、全国の住民に言ったのです。 すなわち

話をする前に祈らせていただきます。なぜなら私は、この国そのものを主なる神に捧げたいからです。愛する住民がた、お願いいたします。ご一緒に祈ってもらいたい。

「ああ、主よ。あなた様はアブラハムの神であり、ヤコブの神であり、イサクの神であられます。そしてまた、あなた様を恐れる者の主です。私は今朝、御前にひれ伏しています。この国は、あなた様のものです。あなた様ご自身が私たちを導くことができ、あなた様の御心だけが行なわれますように。

自分勝手に王となろうと思ってもうまくいきません。大統領として生まれた者もいません。あなたは与え、またあなたが取られるお方です。聖なる御名だけが崇(あが)められますように。私は、この世で単なる寄留者であり、旅人です。私たちはあなたを信じ、あなたに信頼しています。

裸で私たちは生まれたのであり、また裸で私たちは死ぬのです。あなたの御名だけが褒(ほ)め称(たた)えられますように。私たちの愛するあの若い人たちは、自分の召される時が、そんなに早く来るものであることを知りませんでした。彼らは、私たちよりも罪深い者ではありませんでした。

主よ。あなたの尊い御名を褒め称えます。私たちも、いつ召されるのか解かりません。 

「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」※1「いと高き方の隠れ場に住む者は、全能者の陰に宿る。私は主に申し上げよう。『わが避け所、わがとりで、私の信頼するわが神。』」※2

主よ、私たちは感謝いたします。

主よ、私たちはあなたを褒め称えます。主よ、この国の住民たちを顧みてください。今、私たちは何を考えるべきか全くわかりません。どういうことが起こったのかわかりません。しかし、あなた様は、私たちの近くにおられます。御使いたちは、私たちを守るために遣わされた者です。

主よ、私たちは愛する人々を亡くしたのです。しかし、あなた様は必要な助けを必ず与えるお方です。主よ、あなた様だけが与えられる平安をいただきたいものです。この世の与える平安を私たちは欲しくない。あなた様ご自身の平安を私たちは必要とするのです。あなた様の平安は、人のすべての考えにまさる真の平安です。

私たちは、この国でまさにこの平安を味わい、慕いたいものです。主よ、私たちはあなたを賛美し、褒め称えます。主よ、私たちは自分の持っているものをすべて、あなた様に明け渡します。私も他の人々よりも立派ではありません。あなた様に遣わされた者にすぎません。あなたの御名を褒め称えるために、私は大統領になったのです。」

 それから大統領は祈り続けようとしたのですが、大きな声で泣きはじめました。それから続いて祈るのですが、

「主よ、私は今ここで国の住民の前、またあなたの前に約束いたします。私は続いてあなたの御名を誉め称えます。あなたを宣べ伝えます。

何があっても私は、真理を語ります。私はあなた様を主として誉め称えます。私たちの経験した理解しがたい導きは、今日から始まるものではありません。あなた様に愛されたヨブも、一日で10人の子供を亡くし、財産、富もいっぺんに失くしたのです。

今の真っ暗やみの中でも、私たちは主よ、あなたに信頼します。この国の住民たちと共に、私は今告白します。主イエス様、あなた様こそが私たちの神であ り、主であり、この国を支配したもうお方です。私は勝利を得るようになります。イエス様によって、私たちは勝利者となります。主の御名によってお祈りいたします。アーメン」

 このように祈ったのです。このような大統領を持つ国は、おそらくないのではないでしょうか。

(吉祥寺の11/15の火曜日の学びで、ベックさんがザンビア大統領の祈りを読み上げ、紹介されました。以前にも聞いたことがあるのですが、感銘を受けましたので載せます。※1新約聖書 ヨハネ3:16、※2旧約聖書 詩篇91:1〜2

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